住宅のトラブルに関する相談件数は非常に多く以前別記事でリフォームに関する相談窓口として紹介した住宅リフォーム・紛争処理支援センターが発表した住宅相談統計年報 によると実に相談件数の約6割がリフォームに関する相談内容です。
いかにリフォーム工事後にトラブルに見舞われてしまった方が多いかということがわかりますよね。
こうした状況の中リフォーム瑕疵保険に注目が集まっているようです。
以下「実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険とは?」としてそんなリフォーム瑕疵保険についてまとめていきます。
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険 概要まとめ
リフォーム瑕疵保険とはリフォーム時の検査と保証がセットになった保険制度のことです。
「瑕疵(かし)」とは、不完全であることや不具合があることを意味しリフォームの場合は契約時に約束していた通りの品質や性質を確保できていない状態を指します。
リフォーム瑕疵保険に入っていればそんな瑕疵が発覚した場合に保険金を請求し補償を得ることができるのです!
以下そんなリフォーム瑕疵保険の特徴を紹介します!
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険の特徴1・・・第三者の目による公正な検査
リフォーム瑕疵保険における検査はリフォーム工事の施工中や工事が終わった後に第三者検査員(建築士)が現場検査を行います。
つまり工事のミスや手抜きなどがあった場合リフォーム業者以外のプロが公正な観点から指摘してくれるという訳です。こうした体制により質の高いリフォーム工事を期待できます。
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険の特徴2・・・手厚い保険内容
どんなに注意深くリフォーム工事をしても欠陥が見つかってしまう可能性は0ではありません。
リフォーム瑕疵保険に入っていればリフォーム後に工事の欠陥が見つかった場合に補修費用や調査費用・そのために生じた転居・仮住まい費用などの保険金が事業者に支払われ無償で直してもらうことができます。
支払われる保険金額は修繕費用などから免責費用10万円を引いた額の8割です。
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険の特徴3・・・リフォーム会社が倒産しても大丈夫!
工事の途中でリフォーム会社が倒産してしまいリフォームが中途半端なままになってしまうリスクもゼロではありません。
そんな時でもリフォーム瑕疵保険に加入していれば損害分の料金を受け取ることができます。
ご自身で保険会社に費用を請求することになりますが修繕費用などから免責金額の10万円を引いた残り全額が保証されます。
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険 保険の対象は?
そんなリフォームトラブルの備えとして加入必須ともいえるリフォーム瑕疵保険ですがすべてのリフォームが保険の対象となるわけではありません!
住宅の一部、または住宅と一体になった設備にかかる増築や改築、補修工事が対象となります。(築年数や建物の構造・工法は問われません。)
以下より具体的な保険対象のリフォーム内容と保険期間を表にまとめます。
リフォーム瑕疵保険の支払い対象と保険期間まとめ
保険対象 | 保険期間 | 保険金を支払う場合 | 保険金支払い事例 |
構造耐力上主要な部分 | 5年 | 基本耐性能力を満たさない場合 | 建築基準法レベルの構造耐力性能を満たさない場合 |
雨漏りの浸入を防止する部分 | 5年 | 防水性能を満たさない場合 | 雨漏りが発生した場合 |
上記以外 | 1年 | 社会通念上必要とされる性能を満たさない場合 | 配管工事後に発覚した水漏れなど |
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険 取り扱い保険会社は5社のみ!
さてここまで本記事を読んで「是非リフォーム瑕疵保険に加入しておきたい!」と思った方も多いのではないでしょうか?
実は1つ注意点があります。
リフォーム瑕疵保険は一般的な保険会社では取り扱いがありません。
国土交通大臣が指定した5法人のいずれかを自由に選択することでようやく保険契約を締結することができます。
以下その5法人を紹介します!
・(株)住宅あんしん保証
・住宅保証機構(株)
・(株)日本住宅保証検査機構
・(株)ハウスジーメン
・ハウスプラス住宅保証(株)
実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険・・・気になる保険料は?
さてここまで読んで「リフォーム瑕疵保険の保険料が大体いくらくらいなのか?」気になった方も多いのではないでしょうか?
リフォーム瑕疵保険に加入するために支払う保険料はリフォームの施工内容によって異なります。
一般的に100万円以下のリフォームなら3万円程度です。
1000万円を超えるような大規模なリフォームの場合には9万円を超える場合もあるとされています。
保証内容が手厚い分支払う保険料が高いことはリフォーム瑕疵保険に加入するデメリットといえます。
「実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険とは?」まとめ
以上「実家のリフォームトラブルで失敗しないためのリフォーム瑕疵保険とは?」でした。
リフォーム瑕疵保険に加入していれば万が一施工が杜撰なリフォーム会社に依頼をしてしまった場合やリフォーム会社が倒産してしまった場合でも修繕費用などが保険金でカバーできます。
加入は任意で保険料は安くありませんし保険期間は1~5年と限られています。
そのため誰もが利用する保険ではありませんが加入すれば大きな安心を得ることができるでしょう。
リスクを軽減するためリフォーム瑕疵保険を検討してみてはいかがでしょうか。